「優柔不断で決めるのに時間がかかる」という方いませんか?
ファッション好きな方など、選ぶこと自体が楽しい場合は別ですが、
ビジネスの場などでは、迷うよりもパッと決めて、取り組んだ方が効率のよいケースも少なくありません。
とは言っても、数ある選択し、さらにAかBかという2択ではなく、
複雑な選択を迫られた場合、すぐに決められる人はなかなかいないのではないでしょうか。
今回は、多くの選択肢のなかから、効率的に満足度の高い決断ができるテクニックを紹介します。
多くの選択肢に対処するカギは、選択を行う順序、です。
これを確かめたのは、アメリカにあるコロンビア大学のジョナサン•レバブがドイツの大手自動車メーカーと行った実験。
この自動車メーカーでは、エンジンからバックミラーに至る、すべてのオプションを、一覧表から選んで、車をオーダーメイドで作れるようになっています。
その実験とは、同じ型の車を購入する消費者を2つのグループに分けて比較しました。
Aグループ:
選択肢の多い順から選ぶ。まず、最も種類の多いオプションの、内装色(56色)と車体色(26色)を。それから、次に種類の多いオプションに移り、最後は最も種類の少ないギア仕様(4種類)から選ぶ。
Bグループ:
Aグループと逆の順序で行う。種類の最も少ないオプションから始めて、最も多いもので終わる。
どちらのグループも、最終的に8つのオプションについて、合計144の選択肢を検討しました。
結果は、
Aグループ:
最初は全ての選択肢を注意深く検討していたが、すぐに疲れてしまい、結局既定のオプションで済ませるようになった。
Bグループ:
種類が少ない選択肢から選ぶことで、時間をかけずにどんな車が欲しいのか方針が決まった。(例えば、スポーティ、高機能、家族用など)
完成した車に対する満足度は、Aグループより、Bグループの方が高くなりました。
つまり、
選択肢が多すぎると感じたときは、
決めやすいものから選択をして、大体の方針が決めることで、それ以降の余計な選択肢を除外できます。
結果として、選択の作業が楽に、そして満足度も高くなります。
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