「やらなければ...」と頭では分かっていても、行動に移せないこと、よくありませんか?
実はこの「計画通りに行動する」、「決めたことをやる」というのは、心理学的に最も信用性が高いとされる5つの性格特性”ビックファイブ”のうちの、 ”誠実性”に関わります。 誠実性が高い人ほど、計画通りに行動し、 低い人ほど、無計画でいつもギリギリで行動する傾向があります。そして、この誠実性は成功するための万能な性質と言われています。
確かに、物事にコツコツ取り組む人の方が、自分が得たいスキルを身に付けていたり、理想の体型を手に入れていたり、人間関係がうまくいっている、そんなイメージありますよね。
それでは、その誠実性を高めるためにはどうすればよいか、つまり、自分が「やらなければ...」と思っていることに対して取り組む確率を上げる、 今回はそんな心理的テクニックを紹介したいと思います。
そのテクニックとは、”アクション・トリガー”です。アクション・トリガーとは、 何かをする時間と場所をイメージするだけ、 実際にその行動をする確率が高る、というテクニックです。
これを確かめたのは、ニューヨーク大学心理学者でこの分野の研究の第一人者、ペーター・ゴルヴィッツァーによる実験です。 その実験とは、 大学生を対象にした研究で、クリスマス・イヴの過ごし方に関するレポートを書くと、講座で追加の単位がもらえる、というものです。 ただし、翌日の12月25日中にそのレポートを提出する、という条件を課しました。
一見簡単そうに見えるレポートも、クリスマス当日になれば、温かい両親と過ごし、兄弟が会話を楽しみ、テレビがつけられ、クリスマスツリーに明かりが灯っています。もしあなたなら、そのような状況でレポートを書き上げられるでしょうか?
この実験では、参加したすべての学生にレポートを書く意思があることを確認し、 2つのグループに分けました。片方のグループは何もしなかったグループ、 もう片方はアクション・トリガーの設定を課せられました。 つまり、あらかじめレポートを書く正確な時間と場所を宣言させられました。 (例えば、「クリスマスの朝、家族が起きる前に父の書斎でレポートを書く」など)
何もしなかった学生のうち、実際にレポートを書いて提出した人は33%、
アクション・トリガーを設定した学生のうち、提出した人は75%でした。
この実験から分かるように、自分が「しなければ...」と思っていることに対して、それを実行する時間と場所をあらかじめ設定しておくことで、その実行率は200%以上アップします。
もし、ダイエット・語学習得・読書・友達への連絡などなど、
やったら良いのはわかっているけど続かな...とお感じなら、
このアクション・トリガーを試してみてください。
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