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《こんな人におすすめ》
✓目の前の仕事がつまらない
✓不満はないけど、やりがいもない
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目標追及があなたを「慢性的な敗北状態」にする
皆さんも「やりがい」の感じる仕事をしたいと思ったことはあると思います。
そのなかで、毎日生き生きとしている人ような人がいます。反対にいつもなんだか、どんよりしている人、周りにいませんか?
そんな、どんよりの原因が慢性的な敗北状態です。
鋭い人間観察に定評があるコラムニストのオリヴァー・バークマンは、「ガーディアン」紙の記事で、こう書いています。
『人生を、達成すべき小さなマイルストーンの連続と考えているならば、あなたは「慢性的な敗北状態」でこの世に存在していることになる。ほぼ常に、目指す成功や目標に達していない自分として生きていることになるからだ。そして、目標にたどり着いてしまえば、生きる意味をくれるものを失った自分になるだけ。だから新しい目標を作って、また1から追いかけていく。』
これは、例えば「インスタグラムのフォロワー1000人作る」という目標を作った場合、その目標を達成するまでは、常に負けている自分です。
また、1000人を達成してしまえば、次なる目標の2000人を作り、また敗北状態の自分になります。この繰り返しである、ということです。
これが、どんよりしている人の原因、「慢性的な敗北状態」の正体です。
しかし、適度な目標は、生活に計画と張りを与えてくれます。また、敗北状態にしない目標の作りとやりがいを生む心理的なメカニズムについて、最近の研究で分かっています。
今回は、やりがいと目標の作り方について、その研究をもとにご紹介させてもらいます。
やりがいを感じるメカニズム
例えば、やりがいを感じる心理的なメカニズムについて調べた研究があります。心理学者のダン・アリエリーとマイケル・ノートンという方が行ったものです。
それによると、自分が労力をかけたものに価値を感じるということが確認されています。
実験の内容は、被験者となった大学生を2つのグループに分けて、目の前のIKEAの収納ボックスについて「お金をいくら支払っても良いか?」と尋ねるというものです。
1つ目のグループの人には、その収納ボックスを自分で組み立ててもらいました。
2つ目のグループには、既に組み立ててあるボックスを見てもらいました。
結果は、1つ目の自分でボックスを組み立てたグループの人が、付けた金額の方が63%も高いことが分かりました。全く同じ品物であるにも関わらずです。
確かに、自分で作った料理はおいしく感じる、なんてことありませんか?
まさに、やりがいは、自分の労力と努力を使って、自分の手で成し遂げているという感覚から生まれるのです。
やりがいの作り方
やりがいは自分の労力と相関している、ということが分かりました。これを仕事に置き換えると、自分の仕事に対して少しずつ掛ける労力を増やしていけばよいのです。
最初からすごくやる気のある人が燃え尽き症候群になってしまう事例がたくさんあります。 そうなるよりも、まずは少しずつタスクをこなして、徐々に自分の仕事に愛着を感じていく方が、やりがいは継続します。
なので、やりがいを感じるためには、最初は「少しずつタスクをこなす」感覚で良いのです。
敗北状態にしない計画術
先ほどご紹介したコラムニストのオリヴァー・バークマンはこう提案しています。
「長い目で見て幸せを感じる確率を高める行動を、日常的に行う」というものです。
例えば、漫画家なら、毎日1コマ描く。作家なら、毎日500単語は執筆する。というものです。 どうたどりついてよいか分からない、壮大な最終目標を掲げるよりも、1日1日、充実した人生が積みあがっていくイメージです。
しかもこのような目標は、自分次第で達成できます。インスタグラム1000人という目標は、自分の力だけではコントロールできない部分があります。しかし、毎日1コマ描く、ということであれば、自分でコントロールできます。
さらに、毎日1コマ描いていれば、労力をかけたことになるので、やりがいも持続しやすいです。
目標を作るときは、どうたどりついてよいか分からない、壮大な最終目標を掲げるよりも、自分がコントロールできる毎日の活動を目標にしてください!
✓目の前の仕事がつまらない
✓不満はないけど、やりがいもない
という方、ぜひ試してみてください!
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